「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた」を読んだ。
Galileo Galileiの終了について
Galileo Galileiの終了が告知された。
12:00 pic.twitter.com/HU2VQATyUp
— Galileo Galilei INFO (@galileo_news) 2016, 1月 25
悲しさがある。
悲しいが驚きはなく、そうなったかという感じだ。ああ、そうなってしまったか。
おそらく最近のアルバムまできちんと追いかけている人はみなそう感じていると思う。
GGは結局最後まで、はじめについてしまったイメージと実際にやりたいことの乖離が埋まらないバンドだった。
See More Glassで吹っ切れたと思ったんだけれど、そううまくはいかなかったらしい。それだけ閃光ライオットの、青春ロックの鎖は重く鈍い。
あの花、青い栞、5人体制、イマジナリフレンド、ポータルの中期。
脱退、FOLKS、ALARMS、洋楽インディ傾倒、シーモア、そしてSea and the Darknessの後期。
途中で一瞬ピコピコしてたりもするが、GGの活動はだいたいこの前期・中期・後期にわけられる。(後期と書かざるをえないことが悲しい)
このそれぞれでほぼ別バンドのような音楽を作っている。でもファンにせがまれるのはきっと圧倒的に前期中期の曲達で。
後期の、つまり今の彼らに前期の若さや中期の5人での音はなかなかきつかったのではないかな。
実際におれの行った去年秋のBroken Towerツアーラストでは一曲も前期の曲をやらなかった。客層は中高生メインにもかかわらず。
今から思うとタワーから落ちる3人なんてひどく意味深だけれども。
インタビューのおもちゃの車からそろそろ降りたいというのは紛れも無い本心なんだろう。
なんだか書きたいことがまとまらないな。
まあでもおれはPortalのイマジナリフレンド→老人と海への流れから溢れ出す多幸感は2010年代音楽界の奇跡だと思っているし、ツアーラスト奇しくも誕生日に聞いたBirthdayはきっと忘れられないし、そういえばあのときの最後の曲は親愛なる君へだった。
お疲れさまでした。
彼らがこれからしがらみのない音楽でまた僕達の目の前に現れてくれることを祈る。
「村上隆の五百羅漢図展」鑑賞
期待していなかったけど思ったよりもおもしろかった。
一番興味深かったのは村上隆は自分の作品をスタジオ化しようとしてるところ。
すこし宮﨑駿作品を作るスタジオとしてのジブリと似ている。宮﨑駿なき後もスタジオジブリは生き続ける。
作品制作ほとんどスタッフという感じだったし、グッズ製作も力を入れていたし、きっと村上隆は現代美術をコンスタントに製作して儲けられる会社を作りたいのだと思ったなあ。
商業化は一見芸術と相容れないようで、実はただの盲点だったという感じで興味深かった。
ただアートは映画やアニメと違って"おもしろさ"みたいなわかりやすい指標がないから難しいね。
商業化みたいなのもそうだけれど、やっていいの?みたいなのをやってみた、みたいなのがいろいろあってまあそういう人が時代を切り開くのだろうなと思った。必然。
レイヤーの使い回しとか。思いついたコンセプトから既存再配置して違う名前つければそれは別作品だ、みたいな。圧倒的コスパを感じる。実際ほとんど制作年2015だったし。すごい。
色色な色とかひとつも焦点合ってない目とか大量の作品にも通底するらしさみたいなのがあって、それはまあ村上隆の作品という目で見ると当たり前なんだけれど、村上隆スタジオの作品としてみるととても興味深いことであるなあと思った。
「傷物語 Ⅰ鉄血篇」を観た
シャフト「傷物語 Ⅰ鉄血篇」鑑賞。
冗長だった!!笑
シャフト的技法が用いられまくってるのはいいんだけれども、会話のテンポを崩してまで間に入れるのは少し違うと思うなあ。周り寝まくってるし。
会話のテンポを保ったままで使用されるシャフト技法が物語シリーズの強みでは。
しかしCGと手描きアニメーションと実写の同居はとても興味深かった。
そしてなんにせよ忍ちゃんもといキスショットが圧倒的にかわいい!尽きる!
復活神前さんのBGMも心に染み入るありがたさ。徳が高い。
半ば神前さんの新曲に絵がついているような印象さえ受けた。因果の逆転。
それにしても劇場特典プレミアムガチャたまげたなあ。まさか上限15話とは。
キスショットの結構キツいシーンとかあるし15回観るのはなかなかエグいのでは。
まあ!でも熱血冷血はフツーに楽しみ!待!
関係ないけどドラマツルギーとドラマトゥルクはあれかな?派生関係?
玉田企画「怪童がゆく」を観た
楽しみにしていた玉田企画「怪童がゆく」鑑賞。
玉田さんの芝居は「夢の星」以降「ご飯の時間」を除いて毎回観させていただいているのだけれど、「少年期の脳みそ」に次ぐくらいに好きな作品だった。
これまでに極められていた男子ノリあるあるから恋愛にフィールドが移されるとこんなに人の心を殺しにかかるお芝居になるのかと感心しました。
個人的には中3の「彼女いたことあります」が最高だった。身につまされすぎる。
お笑いのコントならそういう言葉に詰めていって「やっぱおらんやないかい!」みたいなオチでひとつ、という感じだが、まあ実際いたらわかってても受け入れるよな、というところもひどく演劇的でリアルだった。
ひとり外人ネタはいつかやろうと思っていたので少し先を越された気分。おもしろいもんな。
そしてチャーリーさんが出ると相変わらずおもしろい。一生出てて欲しい。
恋愛における男女の機微みたいなのが優しくやわらかに摘み取られていてとても暖かな空間だった。心がトラウマでズタボロになりながらにやけちゃう感じ。
でも本当は玉田企画は技巧を語ることに意味がないことに一番意味があるのではないかと思っている。
感覚的には何気ない日々の愛しさみたいな。あの空間を共有できることが幸せであって、そんな空間を作り出せていることが奇跡的なのだ。
終わり方も素晴らしい。いやーほんと玉田企画好き。次も楽しみ。
演劇を失った僕たちは
ジャケ画と未来
group_inouのニューアルバムのジャケ画というかサイトがすばらしい。
ジャケ画が動いている。未来だ。
そういえば僕らはいつのまにかジャケ画はもっぱらiPhoneに映し出されたものをみるばかりになってしまった。
歌詞カードなんて買ったその日か次の日くらいしか見なかったりして。
CD集めるの好きなおれでもそうなんだから、音楽なんてデータで十分なナウなポストディスク世代にとってはジャケットなんてまさにニアリーイコール.jpgだろう。
それが.gifに変わったところで大勢に影響はない。
でもiPhoneで音楽聴いてる間ふと画面つけたらジャケ画動いてるのはまさにハリーポッター、魔法の世界だ。
そんな未来がすぐそこに!
でもその未来、ハードの立ち位置がさらに下がるな。