玉田企画「怪童がゆく」を観た
楽しみにしていた玉田企画「怪童がゆく」鑑賞。
玉田さんの芝居は「夢の星」以降「ご飯の時間」を除いて毎回観させていただいているのだけれど、「少年期の脳みそ」に次ぐくらいに好きな作品だった。
これまでに極められていた男子ノリあるあるから恋愛にフィールドが移されるとこんなに人の心を殺しにかかるお芝居になるのかと感心しました。
個人的には中3の「彼女いたことあります」が最高だった。身につまされすぎる。
お笑いのコントならそういう言葉に詰めていって「やっぱおらんやないかい!」みたいなオチでひとつ、という感じだが、まあ実際いたらわかってても受け入れるよな、というところもひどく演劇的でリアルだった。
ひとり外人ネタはいつかやろうと思っていたので少し先を越された気分。おもしろいもんな。
そしてチャーリーさんが出ると相変わらずおもしろい。一生出てて欲しい。
恋愛における男女の機微みたいなのが優しくやわらかに摘み取られていてとても暖かな空間だった。心がトラウマでズタボロになりながらにやけちゃう感じ。
でも本当は玉田企画は技巧を語ることに意味がないことに一番意味があるのではないかと思っている。
感覚的には何気ない日々の愛しさみたいな。あの空間を共有できることが幸せであって、そんな空間を作り出せていることが奇跡的なのだ。
終わり方も素晴らしい。いやーほんと玉田企画好き。次も楽しみ。