「ちはやふる 下の句」を観た
上の句の4倍おもしろい映画でした。
上の句は下の句のためにあったのだ。
まあきっとおれが天才が天才でいられない話というのが結構好きだからという説はありますが。
天才無双好きには物足りないのかも。たしかにちはやちゃん一回も勝ってないよ!?と言われたらそうだったかとなる。
しかしそんな広瀬すずの魅力を上書きして有り余る松岡茉優である。というかこれはもはや松岡茉優の記録映画。可愛すぎる。すばらしい。蹴られたい。
鑑賞後に話した内容では、上の句は視覚効果をうまく使っていてそれが面白かったという話であった。
でもおれが思うにおそらく監督は下の句の天才が天才でいられないエピソードをこそ書きたくて、そのための前座として上の句を作ったのだ。
そしてその上の句で離れさせないための技として視覚効果をうまく使ったのだと思う。
技術の上の句とストーリーの下の句。
論理的でなかなかよろしいのではないでしょうか。
こういう作品でありがちなのは仲間を思う主人公は正しい、という構図だ。
千早は新のために新のためにと言葉を重ねる。
そして孤立していく。
通常ならば周りは主人公を正しいと認め(折れ)、協力した結果、なんやかんやあって新君が転校してきてかるた部に入り、過去の最高タッグ誕生イェーイ!という展開になるものだが、そうはならず、主人公側が折れて頭を下げるという展開が新しかった。
これは原作の良さなのかもしれないけど。
仲間を思っているはずのやつが周りが見えていないという入れ子構造、なかなかおもしろい題材だ。そしてそれを綺麗に見せ切っていると感じた。
あとなんだかんだで肉まん君が最強だよね。良改変でしょう。最強の脇役だ。
なんとかちゃんも全後編見てたらちはやちゃんよりかわいく見えてきてなるほどなるほど、と思った。
あと太一君ヘリーハンセンとか金もってんなー。とそういう設定だったかそういえば。新君のバッグはウィルダネスであった。