桜 super loveの季節(3月16日~3月31日)
いろいろ忙しさにかまけている.
3/16
友人に勧められた「左利きのエレン」を読む.集中力の話があったが,おれは「深さ:浅,長さ:短,速さ:遅」なので死です.
3/17
「BABA IS YOU」というゲームをSteamで買う.前提を書き換え続けるゲーム.おもしろすぎる.ほんとにずっとおもしろい.考えた人絶対プログラミング得意マンだ.
3/20
大阪の本屋,スタンダードブックストアが閉店することを知る.ショックだ.混んでないのにおしゃれで.カフェが併設されていてとてもよく利用していた.いろいろな本や雑貨と出会ったし,日常の過ごし方を知った場所だった.ああいう店,東京にできないかな.CCCはお呼びじゃない.
3/21
こんまりのNetflixの作品「KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~」を見る.おもしろい.1話は普通の片付け番組だったのに,だんだんどこにフォーカスを当てると作品がおもしろくなるのか,つくり手が見つけていく様子が伝わってくる.おそらくキーワードは「禅とストーリー性」.家への挨拶あたりはいかにもZENって感じで西洋の人は好きそうだ.あとなぜ捨てるのか?というストーリー性が一番の肝であるので,5話くらいから,こんまり登場前の家の様子とこんまりいなくなったあとの後日談が挿入されるようになった.
3/23
所用で名古屋に行く.着いてすぐ矢場とんの味噌かつを食べる.昔は名古屋のことを蛇蝎のごとく嫌っていたのに,いつのまにかそんな思いは消えてしまった.なぜ嫌いだったのか今では思い出せない.名古屋城は改修工事中らしい.ひつまぶしと迷ったが,寿がきやのラーメンを食べて帰る.駅前のスガキヤにはラーメンにアイスを乗せる文化はなかった.
県の話の続きだが,昔は県disみたいなの大好きだったのに,いつのまにかそんなに好きではなくなってしまった.大阪と京都はどっちも自分が一番だと思ってるし,神戸はそんな双方を見ながら,まあ自分が一番だけどねとおしゃれぶっている,奈良はうちも悪くないですよというスタンスだし,滋賀は水どころだ.だからなんだって言うんだ.
3/24
「ストレンジャー・シングス」を見始める.
3/27
the fin.とTempalayの対バンを見る,はずだったが,間に合わずフィンのみを見る.Tempalay,朝霧JAMでも間に合わなかったし,つくづくめぐり合わせが悪い.
3/31
桜 super loveの季節.
理想の老人(3月1日~3月15日)
3/1
3月になった.3月は暖かくなるので良い.3月はおしゃれなので,ミツメを聞きながら村上春樹の短編(「カンガルー日和」とか)を読みたくなる.なにかをはじめたくなるし,いろいろなものを手に入れたくなる.案の定カバンと帽子と信仰とニューバランスが買いたくなった.ソールがカラフルなやつ.火星のヒカリエで蛍光色のレザーバッグを買う.
3/5
3月になったあたりで突然レミオロメンをぶり返す.3月9日を日々日付けだけ変えて口ずさむ.流れで南風も口ずさむ.業務中に藤巻亮太のウィキペディアを読んでいると,今度セルフカバーアルバムを出すことを知った.その夜のエムステを数億年ぶりに見る.
3/6
HOCHONO HOUSE!細野晴臣の佇まい,めちゃくちゃかっこよくて,理想の老人だ.長谷敏司の「My Humanity」を読む.最近読む本読む本すべてAIの話をしている.
3/8.5
真藤順丈の「宝島」を読む.本,このペースでおもしろいものが世の中に出ていくことに軽く絶望する.なにやったって敵いやしない.「物語を重ね合わせて密度を高くする」とメモる.その頃,ヨーロッパでは見渡す限りの銀世界と獲物を狙うアカギツネ.僕がようやく夕飯のサラダにありつくとき,彼は雪穴から野ネズミを引っ張り出す.
3/10
今期は「かぐや様は告らせたい」一択.藤原書紀.
3/13
この睡眠は僕だけのものだ.誰にも奪わせない.
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(青ブタ)』がゼロ年代を生きてきたおれたちにはたまらない
言いたいことはすべてタイトルで言ったパターン.
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』,見てますか?最高ですよね.
まじほぼなんの前情報も期待ももたず見始めたらガチガチにハマってしまった.
タイトルだけみるとクソダサのダサなんですけど,今となっては一周回ってアリアリのアリ.届いて欲しい層には届いているタイトルなのかも.
とにかく,この作品,"旧い"んですよね.
かおるかおるゼロ年代のラノベ臭.『イリヤの空、UFOの夏』,竜騎士07,西尾維新,奈須きのこ,『空の境界』,『旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。』.
おれはこういうセカイ系っぽいにおいが大好きなんだ.
そういえば,いつのまにかこういうにおいのする作品は少なくなっていたことに気付かされた.感覚的には中高時代に飲んでた「なし水」を久々に飲んだのと近い.そう!これこれ!
あの頃,貪るように読んだ「異変のある日常」の記憶が呼び起こされるよう.
あらすじ「無気力系主人公が可愛い女の子たちの暴走する自意識によるセカイ改変をなんやかんや食い止めつつ,学校通ったり逃避行したり夏空の下であちーっていいながらアイス食べたりする.」
そう!これこれ!!
アイスの下りはまだ見てないけど多分おそらくこれからどうせ出てくる!おれにはわかる!
5話まで見たけど本当にしっかりと王道にゼロ年代やってて感心してしまった.
ゼロ年代に生きたおれたちは要チェックですよ.
OP歌ってるthe peggiesもいいですよね.青春感でてる.
そういえばゼロ年代のラノベがセカイ系なら,音楽はきっと残響系だった.雰囲気似てるし.
彼らを過去に追いやったのはなんだったのかな.自分とセカイとの対比から,自分の手の届く範囲の周囲との関係に,残響系からシティ・ポップに引導を渡した黒幕は一体誰だったんだろう.
やっぱり初音ミクかな.
けいぞく
あらゆる人間が,成功には続けることが第一と言っている.
サニーデイ・サービスの生き急ぐような2年間の真相。5人が綴る - コラム : CINRA.NET
【挑戦】美術のプロを唸らせろ! 初心者だらけの「現代アート展」! | オモコロ
そうだよなあ.と思っている.
そういわれてもなあ,とも思っている.
崎山蒼志という天才について
崎山くんについてはもう語られすぎるほど語られているけれど、一応書いておく。
崎山くんの魅力は世界観にある。
その世界観は曲の展開、ギターテクニック、歌詞、そして佇まいに依るところなんだけれど、とにもかくにもワードチョイスが素晴らしい。
ひとは「思ってたんと違う」、すなわち「飛躍」に惹きつけられる。(すべて思い通りの世界はつまらない)
君がいた 100年前だ
:夏至
夏至なんかはこの一文であっという間に崎山世界に連れていかれてしまう。
もうひとつ、夏至を彼は「夏を追憶する感じの曲です」というようなことを言っていたけれど、この追憶というところがおそろしい。
彼はまだ16歳かそこらだし、夏はまだ追憶するものではない。
でも確かにこの曲に僕らは懐かしさを覚える。
この感じ、僕らは知っている。
ジブリだ。
崎山蒼志の世界観にはとなりのトトロや千と千尋の神隠しのような手触りがある。
この手触りは、おそらく「なんか過去にあったような気がする光景」(そんなものは誰も持っていない)を切り取って言葉にするのがうますぎる、ということなんだと思う。
日本語話者の共有する世界観を顕現させる。これは千と千尋のはじめの引越しやだなあってところに流れてる久石譲のOne Summer’s Dayとまったくおなじである。
いつのまにか世界観に浸かってしまって戻れない。
崎山くんは向井秀徳(ex.ナンバーガール)のファンらしい。解散したときまだ生まれたか生まれてないかってとこなのに。
ナンバーガールはその後のアジカンなどにつながる文学ロックの系譜なので、完全に納得である。
そういえば垢抜けない佇まい、なんとなく向井秀徳に似ている。
日村がゆくはイカ天になった。
(その場合の崎山くんはたまになるけれど)
つまりはやくSMAは「初期の崎山蒼志」をリリースしてくださいとのことです。
細田守「未来のミライ」を観た
期待値2くらいだったけど、そこまで悪くなかった。
細田監督のホームビデオと聞いていたのも大きいかもしれない。
内容としては家族という枠組みで括ったオムニバス作品という感じ。短編アニメーションの質感。
話は絵本みたいだった。途中で一瞬おれたちは何を見せられているんだ?とはなる。
細田守はサマーウォーズから一貫して「家族の絆」や「血」をテーマに作品をつくっている。そこにブレはない。
ただ悲しいことにそのサマーウォーズで世間からは「すげーおもしろいアドベンチャーアニメつくるひと」と認識されてしまった。
世間が期待するのはウォーゲームや時かけ、サマーウォーズのような「夏のスペクタクル」で、需要と供給が一致していない。その齟齬がずーっと軋んでいる。
この歪みの構造をこれまで僕たちは散々目にしてきた。
Galileo Galileiはおおきく振りかぶっての主題歌などいわゆる青春系の曲で人気を博したけれど、どんどん彼らのテーマは洋楽的な方向にいき、しまいには解散してしまった。
そして彼らはいま、ほぼ同じメンバーでBird Bear Hare and Fishを結成している。Galileo Galileiという名につきまとうイメージから抜け出して。
いいたいことは、細田監督も「スタジオ地図」ではなく「スタジオ血族」などにしてみるのはどうでしょうという提案です。
ただ、もしかするとこれくらいパーソナルな作品を宣伝次第でこんなにたくさんの人たちに見せられる、というのは作り手としては大成功なのかもしれないな。
見せて仕舞えば勝ちというところもあるので。
リズと青い鳥
リズと青い鳥良すぎたので観たほうがいいです
タイトルまでの音ですでに心がやられてしまった
雰囲気映画かもだけど、雰囲気映画の枠で終わっていない
実は、「響け!ユーフォニアム」シリーズの一環なのだけれど、サブタイトルにも響けのひの字もないことから、ユーフォシリーズ層を切り捨てでもマス層に届いて欲しいという気持ちがあるのだろう
監督もシリーズとは異なる
けれど、やっぱりシリーズ観てるとさりげない所作がグサグサで良い、黄前-高坂のデュエットなー...
もしかしたら中高時代が失われていればいる人こそ、心に届く作品ではあるのかも
音楽、ホムカミだったんですね、知らなかったです
途中なんとなくGalileo Galileiの音像風景ぽいなと思いました、そんな言葉があるかは知りません
サントラ買おう......