「村上隆の五百羅漢図展」鑑賞
期待していなかったけど思ったよりもおもしろかった。
一番興味深かったのは村上隆は自分の作品をスタジオ化しようとしてるところ。
すこし宮﨑駿作品を作るスタジオとしてのジブリと似ている。宮﨑駿なき後もスタジオジブリは生き続ける。
作品制作ほとんどスタッフという感じだったし、グッズ製作も力を入れていたし、きっと村上隆は現代美術をコンスタントに製作して儲けられる会社を作りたいのだと思ったなあ。
商業化は一見芸術と相容れないようで、実はただの盲点だったという感じで興味深かった。
ただアートは映画やアニメと違って"おもしろさ"みたいなわかりやすい指標がないから難しいね。
商業化みたいなのもそうだけれど、やっていいの?みたいなのをやってみた、みたいなのがいろいろあってまあそういう人が時代を切り開くのだろうなと思った。必然。
レイヤーの使い回しとか。思いついたコンセプトから既存再配置して違う名前つければそれは別作品だ、みたいな。圧倒的コスパを感じる。実際ほとんど制作年2015だったし。すごい。
色色な色とかひとつも焦点合ってない目とか大量の作品にも通底するらしさみたいなのがあって、それはまあ村上隆の作品という目で見ると当たり前なんだけれど、村上隆スタジオの作品としてみるととても興味深いことであるなあと思った。