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何者かになるまでの

音楽、アニメ、演劇。

伊藤計劃「虐殺器官」「ハーモニー」を読んだ。

伊藤計劃虐殺器官」読了。
ハーモニーに続いて連続で伊藤計劃の本を読んだのだけれど、彼の本は最後の10ページのために全てを組み立てていく感じだね。テレビアニメ枠ではなく劇場アニメ枠だな。然り。
どっちかというと虐殺器官の方がすっきりしていておもしろかった。というより終わり方が綺麗。途中でなんとなく形而下で感じた違和感をきっちり最後に表に出して回収してくれるやりかたはとても気持ちがいいものだ。覇権言語だと?ってね。
ただハーモニーの方が想像される世界観は美しい。バグダッドのところすごくよかった。
伊藤計劃は「生体的な」ものへの拘りが強いね。おれは逆に弱い方だから結構興味深かった。でもやっぱり円城塔の方が好きだ。
ちなみにおれの拘りの対象は「オリジナル」。

「集団への愛情」というのがキーワードだったのでそういうことにいろいろ思いを巡らせた。
このおれたちの属している集団への思いはなんなんだろうな。もう少しで大学を卒業し、いろいろな集団から抜けるタイミングで思う。なぜ構成員でなくなる集団の今後が気になるのだろう。自分で立ち上げた集団ならまだしも、過ぎ去った集団に。
数十人の集団も数千万人の集団も集団という単位でみるとひとつなのは少しおもしろいね。
まあ集団への帰属意識は欲求階層のどのへんにあるんだろうな。文明に認められた権利、あるいは。
こういう話はあっという間にウヨサヨ議論になって陳腐化してしまう。全く!
そういう意味では国をひとつの集団に捉えるのでも地球をひとつの集団に捉えるのでもなく、町、あるいは数人単位で集団を捉えるのがスマートかなという気はしないでもない。なんなら家族でもひとりでも。曰く、自己責任だ、ってね。ハーモニーだ。
あ、逆にそういう世界はリベラルなのか。難しい。